撮影
雑居ビル
2022年3月21日、春分。
某雑誌の撮影のため
大都会新宿のど真ん中に突如現れる不思議スタジオへ。
入り口が怪しすぎて戸惑いつつ勇を鼓して
早朝の新宿における雑居ビルに突入。
スーパー怖ええエレベーターを待っていると
見覚えのある大荷物の方がやはり戸惑いながら
恐る恐るビルの中へ。
『撮…影…??』と
ありありと思い出される優しい語り口のカメラマンさんに
ホッとしながらその朝は始まりました。
祈る日々
大阪、京都の巡業から帰って
休む間もなく撮影のための準備に数日、いや、
実際は出店中も準備をしていたわけですが
なかなかの難題で
むすび方の伝え方を改めて検討したり、
工数が少なくて且つきゅんと来るようなサンプルを創ったり
悶絶の数日を過ごしており、
だんだんときもちわるくなってきて
ただひたすら無事に終わってくれることを
祈り続けた数日でした。
再会
以前こちらの雑誌に呼んでいただいたのが
ちょうど4年ほど前のやはり春でした。
その頃はただ自分の身に起こり続けるミラクルに
背中を押されて立っているのもやっとだったなぁ…と
振り返る時間までもセットで与えていただき、
思うところが
たくさん詰まった
一日を過ごしました。
さて、
スケジュールのお忙しいお姫様は
朝一番からの撮影に
顔色ひとつ変えずに
ふーんてな感じで
私のつくったサンプルを
ご興味なさげに指先で弄んだのち
お洋服決めてから決める~と宣い、
僕の如くすごすごと持ち場に下がると
お疲れみたいです、と
スタッフさんが小声で私に耳打ちしてくださいました。
御疲れのところに纏め撮りで
一日に何ヵ月分も撮るんだから
それはそれは憂鬱でしょうに、と私なりに慮って
パッと見くらいはかわいくてテンション上がりそうな
感じにして献上させていただきましたが、
明らかに御意向に沿わなそうな雰囲気で、
えーこんなのつまんなそー
みたいなことを思われたのだろうなぁ、と感じましたが、
いざ始まってみると
シンプル且つ基本にして難易度の高いむすびだったため、
だんだんと
ぽくぽくと楽しそうに熱のある表情に変わっていくのを
隣で少しホッとしながら拝見しつつ、
時間の都合で押すことは許されない一番手でしたので
妙なプレッシャーも感じながらの
スペシャルワークショップ…。
それでも順調に、しかも美しく!
なんならふたつ目なんか軽く上達してて
緩い方がやりやすいかもーと
コツまで掴んで
少しずつ、表情を豊かに変化させながら
むすびに取り組んでくださったことを思えば
まあまあ成功だったと思いたいです。
咀嚼
置いてけぼりになりました例の
テンション上がるであろうできる限り要望に沿うよう数日悶絶して仕上げたサンプルたちは
木っ端微塵に却下にされ、
御覧にいれることすら叶わなかったことはまあいいとして、
紙面をつくる上でのご苦労に対してできる限りの提案をしたつもりが、
結局は私の空回りだったようで
空間全体の不協和音に所在なく、
世界線の違いに圧倒されながら、
はじまるまでとてもとても不安でした(珍!)
ただ、いざ撮影が始まると、
その場その場で与えられるお題に対して即打ち返してクリエイティブしていく、という
俳優さんというお仕事のライブ感のプロフェッショナルを感じられて
すごく勉強になったし
彼女のそれを体感できたことに対して
貴重で幸せな時間だったなぁ…と感じました。
4年ぶりにお会いできた彼女は
ふた回りくらい小さく感じるほど
元々小柄だったのにさらに小さく凝縮されて
洗練されたという言葉が合っているのか私は疑問ですが、
まるで妖精のようにちょっと透けてるんじゃないかと思うほどに可憐になっていて、
そしてまるで子供のような無邪気な感じは
以前よりも強く感じたかなぁ。
それを言ったら私もだけど。
よりナチュラルに洗練されたというなら正解かもしれませんね。
色んな意味で大変なお仕事なんだなぁと感じました。
数年ぶりに
同じお仕事に再会できる、というのは
その間に起きたことや、自分や相手の変化について
振り返ったり咀嚼できるような良い俯瞰の時間にもなって
私にとっては色んな意味で貴重な時間になりました。
それに、メディアでの仕事をしているわけではないのに、
媒体関係者の皆様にしても、俳優さんにしても、
再会できるなんて何かのご縁があるんだろうな、としみじみ。
また、
数年ぶりに一緒にお仕事をさせていただいて
感じることも4年前とは全く違うことを感じるようになっていて、
とても勉強になったし、
私自身の成長や、未来を垣間見るような瞬間が散りばめられていて
常に目の前で起こることはクリエイティブだし、
イメージだし、メッセージだなぁ…と
新しい感覚みたいなものを掴んだように感じています。
言語についてもいま一度考えるような局面があって、
まぁ、その瞬間には余計なことなのだから
こんなときにそこまで考えんでも、と自分に呆れつつ
研究熱心な私としては
世界線の違いが際立った一日で本当に濃厚で有意義でした。
なかなか交わることのないそれぞれの世界線で
全力で生きているというのを
目の当たりにして体感できることってとっても貴重なことなので
感じることもまたたっぷりあって
インスタでは書ききれず、
こちらに残しておくことにしました(笑)
ホント、見る角度によって、物事は大きく変化するし、
楽しくなるし、感動もするし、そういう俯瞰ができると
人生二倍も三倍も楽しめるなぁというのは
ここのところかなり畳みかけられていることかもしれません。
寝たら忘れる
そんなハチャメチャな状況下で
いつも通りにワークショップを繰り広げた私だって
ちょっとぐらい労われてもいいのでは!!と思い
ここひと月くらいの私自身を労うべく打ち上げできるところを
探しながら、
何を要求されているか最後急に迷宮入りして無駄に用意したせいで
くそ重のキャリーケースを引き摺りさ迷い歩いたけれど、
これを引き摺って帰ることのだるさが勝利したため
スーパーで適当なつまみを買い込み
やさぐれついでに昼からロング缶あけながら、
4年間で自分の身に於ける世界線の変化や、進化を感じて
そのままひっくり返って爆睡したら
いろいろ忘れてリセットされてしまったのは
私の特質!ナチュラルポジティブ万歳!!
きっと記憶の引き出しにはちゃんと特別なラベルが貼られたことでしょう!
てことで、
こちらの某雑誌、私のこれまでの活動を御存知でいてくださる方には
きっともうお判りでしょう!
私の番の掲載は、秋ごろらしいです。
忘れちゃいそうですね!
また出る頃、お知らせしますね!(覚えてたら笑)
どうぞ、よしなに♡
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